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松江支部
10月例会

「私の経営道」

~人づくりは環境作りから、形から入って心に至る~

開催日程:2013年10月11日


10月例会案内

報告者:田中正彦 氏     株式会社さんびる 代表取締役

<報告>
 10月の例会は、拡大例会として、松江支部と雲南地区会が合同で開催しました。
 参加者は、松江支部会員が39名、雲南地区会が13名、出雲支部が5名、他県同友会員が5名、ゲストが18名の合計80名であり、討論は10グループで行いました。
 また、報告者の田中正彦氏は、中国地方経営品質賞を4年連続受賞、2013年3月に「日本で一番大切にしたい会社大賞・審査委員会特別賞」を受賞されるなど非常に活躍されている経営者であり、とても熱く、パワフルな行動力で実践されておられる報告に、学びや気づきの多い良い例会となりました。
●主な内容
 今回の報告者である田中氏が経営する㈱さんびるは、松江市に拠点を置き、社員数1230名で中国地方全県に営業所を構え、総合ビルメンテナンスや指定管理事業、健康増進事業などさまざまな事業を行っている。
 報告では、市場には、ライバルとお客様しかいないので、㈱さんびるは「親密な顧客関係」を強みにライバルと戦っている。つまり「人」で差別化するということである。
 そのため、㈱さんびるでは、「社員同志お客様」という基本精神があり、社員同志で感謝や尊重し合う社風を作り上げている。また、それを定着させるための社員教育の仕組みを構築されており、一人ひとりの社員が、「この会社に入って良かった」と思えるような会社作りに向けて、田中氏は社員と向き合い、経営者の想い・考え方を徹底して伝えている。
 また、プラスアルファの魔法ということで、ほんの小さなプラスアルファを加えることで、相手に大きなインパクトを与えることができる。例えば、挨拶一つとっても効果的な方法がある。だからこそ、㈱さんびるでは「凡事一流」という考え方を大事にしており、そのことを「あ(A)たり前のことを、バカ(B)にしないで、ちゃん(C)としなさい」というABC活動として実践している。
 さらに、「形から入って心に至る」という言葉。人の心の中は見えない。だから形を作る。人づくりは環境作りからという㈱さんびるで実践されている環境整備は、物的環境整備による「形」、人的環境整備から「規律」、情報環境整備で「人の輪」という3つからなる。会社が持っている価値観を皆が揃えるためには、形が必要。「さんびるの商品は社員だ」と明言される田中氏だからこそ、形にこだわっているという報告であった。
●感想
 「良い会社も悪い会社もない。あるのは良い社長か悪い社長か」。だから経営者は、最も卓越した実践者でなくてはならない。今回の報告で、田中氏は、「経営者の哲学と信念と覚悟」と「仕組み作り」が大切であり、そして、最も大事なのは、「社長が本気にならなければ駄目だ」。「決めたらやる。やったら続ける」。一方で決める前に社員としっかり語ることが必要だとも話されました。
 今回の報告では、われわれが目標とすべき「経営者のあるべき姿」を学べたと思います。


雲南支部 小山久紀

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