出雲支部
12月忘年例会
100年続く森づくり型経営の実践
~地域を育て、人を活かし、会社を強くする~
開催日程:2016年12月20日
報告者:須山 政樹 氏 須山木材株式会社 代表取締役
<報告>
須山木材株式会社は創業140年という長い歴史があり、須山氏は5年前に先代から事業承継しました。プレカットシステムの導入など先駆的な取組みで現在の会社の礎を築いた偉大なる先代の地盤や社風を引継いだ須山氏。長い時間かけて培った力強い経営はそのままに、事業承継後は、「守」・・・伝統を守る、「破」・・・発展させる、「離」・・・新しいものを生み出す、をバランスよく実践され、会社を更に維持発展させます。
須山氏の「健常者も障害者も溶け込んでいる会社を作りたい」という若い頃からの想いにより、現在、積極的に行っている障害者雇用をはじめ、人材育成、木育、産学連携、社会貢献活動など様々な取組みや、将来のビジョンについても報告していただきました。
<討論>
グループ討論一つ目は「自社の経営・取組みで、守り続けてほしいもの、守り続けていきたいものは何ですか?」二つ目は「10年先、30年先、50年先の自社のために、何を取り組んでいま すか?また、何を取り組んでいきたいですか?」というテーマで行いました。
新しいことを始めることも大変ですが、今までの取組みを守り、続けていくことも非常に大変なことであり、経営者、後継者、その他、立場が様々ですが、自社の経営や取組みについて改めて向き合う良い機会になったと思います。また、目先の利益ではなく、次世代の自社や地域についてのビジョンやそれに向けて今から何をするかをしっかり考えるきっかけになったと思います。
<感想>
この取組みをしたからこういう良い結果が出ましたではなく、長い年月かけて行ってきた様々な取組み、長い年月かけて培った力強い経営、長い年月かけて作り上げてきた社風、更に須山氏の人柄や森林への愛、人づくりや障害者雇用への取組みや社会貢献活動など、あらゆるものが上手く調和して現在の須山木材株式会社の良い業績や自然と助け合いが生まれる雰囲気、太く強い会社が形成されていったように感じました。
何世代も先の将来を見据えた経営を実践し、雇用にも力を入れ、自社のためだけでなく地方創生や社会貢献活動にも積極的に取組む須山氏の姿は、まさに我々が目指すべき経営者の王道の姿だと感じました。
事業承継、経営理念や指針、人材育成、障害者雇用、地域貢献、地方創生、障がい者雇用、将来のビジョン・・・あらゆることについて学びを得られる有意義な例会になったのではないかと思います。