出雲支部
12月例会
マスオさんの奮闘記
~経営指針作って実践したら黒字になった~
開催日程:2015年12月16日
報告者:岩田 竜平 氏 有限会社渡邊水産 営業部長
<報告>
岩田竜平氏は渡邊水産社長の長女との結婚と同時に同社に入社しました。朝早くから夜遅くまで働いていたが入社して2期連続赤字。ショックの中、島根県で開催された青全交に参加し報告者の言葉に衝撃を受けました。“事業承継には「準備と覚悟」が必要”この言葉をきっかけに会社・同友会へ主体的に取り組むようになります。すぐに行動したのが経営指針の作成、自分自身・自社を一から見つめ直し経営者ではないのに経営理念を作りました。経営指針成文化の「理念」「方針」「計画」の実践により作成後、3期連続黒字を達成しました。魚の漁獲高激変、魚の消費離れ等外部環境の変化、同時に二人の社員の妊娠、新人社員を多く抱えての繁忙期、社員との関わり等内部環境の変化の中を後継者である岩田氏が同友会の学びを実践しどう乗り越えて、その先にある心の変化、考え方の変化を報告した。
<討論>
討論テーマは「なぜうまくいったのか?」
マスオさんというなかなか自分に置き換えて考えることが難しい報告の為、客観的に分析し即実践できるようテーマを設定した。
討論の意見として、何をどう実践するかという具体的な意見は出ず、「素直」「謙虚」「忍耐」「行動」というキーワードが多く見られ実践する上での根本的な心構えついてが主でした。また“実践こそ真実”という言葉から同友会で学んだこと経営理念・方針・
計画を実践し続けることの大切さを再認識したという意見がありました。
<感想>
まず例会担当が報告するというわがままを実現させて頂いた出雲支部に感謝します。マスオさんという立場で経営者でもなければ一般社員でもない、経営に近い幹部社員(ミドル層)が同友会での学び(経営指針成文化)を通じて心、考え方の変化とその学びを着実に実践することによる会社の変化(黒字化・企業文化へのスタート)を報告しました。座長のまとめにもありました何を成すかを明確にする同友会の学びとその学びを実践することで会社の変化が生まれることを伝えることが出来たのではないかと思います。また自ら企画・報告することで改めて参加者からお金を頂いて運営出来ているということを認識でき、例会運営への責任・念いが強くなりました。今後は同友会として自立型社員の育成を目指す中、報告者を選ぶのではなく自ら立候補して報告するスタイルがあってもよいと考えます、そして出雲支部幹事会はプレ報告等しっかりサポートすることで熱い念いの入った例会が運営できると考えます。