出雲支部
9月例会
空き家・古民家再生プロジェクトによる地域づくり
~五十にして天命を知った経営者の地域づくりへの挑戦~
開催日程:2014年9月16日
報告者:中島 浩司 氏 有限会社中島工務店 代表取締役
<報告>
古民家再生、空き家対策に取り組んでおられる有限会社中島工務店代表取締役中島浩司氏より、自身の人生の歩みや地元の古民家、空き家対策事業との出会い、事業に取り組む中での想いや気づきを中心に報告していただきました。
<内容>
" 25歳のときJICA(国際協力機構)の青年海外協力隊の建築分野でガーナに渡り、国際的な活動に情熱を持っていた同氏。海外移住を目指していた矢先、まさかの帰郷。その後中村ブレイスの中村社長との出会いにより、大森地区の古民家再生に着手、これを自身の使命と感じ、3つの古民家再生(現地再生、移築再生、古材活用)への事業の取り組み、フランスへの古民家移転の取り組み、宅建の資格取得後には空き家対策として大田との連携による定住サイト「どがどが」への取り組み、そして同友会への入会と経営指針の報告をしていただきました。
幼少期より、錦の旗を飾りたい、名を残したいという想い、国際的な仕事への憧れと熱意、人に感謝され、地域に必要とされる事業への気づき、財産処分のエキスパートとしての存在意義の明確化などを語っていただきました。"
<感想>
" 討論では、「自分たちの得意分野で地域のニーズに応えられることはなんですか。」をテーマに行いました。その中では、地域の課題として、人口流出、少子高齢化が主に挙げられ、どの会社にも限らず自社のある地域の中で仕事づくり、雇用づくり、納税に取り組もうとするまとめや、経営者としての生き様、背中を自分の子供が見ることで、継ぎたい気持ち、地元で仕事がしたいと思わせることも地域問題の解決になるのではないかという、「人」の重きを置いたまとめも出てきました。
今回は、地域の課題にどう取り組んでいくかという、会員・ゲストが日ごろ抱いているテーマだけに、熱い討論が交わされ、今後の地元経営者、会社の使命が明確化になったと感じました。"