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松江支部7月例会

「中小企業振興基本条例による地方創生」

~なぜイオンではなく アイパルテで買わなければならないのか~

開催日程:2015年7月14日


7月例会案内

報告者:坂本 拓三 氏     株式会社 坂本建築設計事務所 代表取締役社長
副代表理事(政策委員会 委員長)

<内容>
建設コンサルタント会社勤務を経て、松江に帰郷し父親の経営する建築設計事務所を後継した坂本氏。同業者の紹介により同友会に入会するものの、最初の1~2年はほとんど例会にも出席しない日々が続いていた。
そんな中、様々な要因が重なり、中小企業振興基本条例研究会の代表に抜擢される。
その中で、雲南市の中小企業振興条例制定に携わる事となる。同友会で出会った色々な人脈を活かしながら尽力した結果、中小企業振興条例制定に至った経緯を説明された。
また、地方だから出来る地域振興、地方だからしなくてはならない取り組みについて、抽象的なテーマをより身近に感じれるように大手ショッピングモール「イオン」ではなく、地元企業のショッピングセンター「アイパルテ」を例に上げて分かりやすく説明された。

<感想>
 まず、「中小企業憲章」についてですが、2010年に閣議決定され、中小企業政策の基本原則と政府の行動指針を提示したもので、これに基づいて市町村単位で中小企業振興条例が制定されます。
これは例え首長が変わったとしても条例があれば政策は変わらない為、安心して企業活動が出来る、というものです。
私は「中小企業憲章」については、ほぼ初耳でしたが坂本氏の例えを交えた分かりやすい説明により、とても良く理解できました。
これは、坂本氏自身が「中小企業憲章」について、深く理解し「腑に落ちて」いないと出来ない事だと感じます。
島根県では、企業数全体の約9割が中小企業であるにも関わらず、その消費のほとんどは県外に流出しており、その数字を実際に目の当たりにすると、改めて地産地消の重要性を感じました。
その具体的な取り組みに教育の事や、観光、特産品についてがありましたが、私達事業所単位でも出来る事は色々とあり、地元企業ならではのサービスの良さ、大手には出来ない地道な営業活動など、差別化を進めていく事が、私たち中小企業経営者に必要なのだと感じました。
グループ討論テーマ
「地域外流出を防ぐ為に(地域を良くする為に)何をしていますか?」について、
地元企業として地元で仕事を受注して、更に地元業者で仕入れをする。
という地域内循環の重要性について再認識させて頂きました。


前田 剛司

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