松江支部
松江支部4月例会
「人を生かす経営とは」
~人と人との出会いが広げる信頼関係~
開催日程:2015年4月14日
報告者:小田代表理事
報告者:小田 隆弘 氏 株式会社コダマサイエンス 代表取締役
(島根県中小企業家同友会代表理事)
<報告>
「会社は社会の公器。ゆえに会社は会社に関わる社員が幸せになって成長するための道具でなければならない」を実践するために、どのように人を生かす経営をされているかの報告。
<内容>
前社長時代【職人気質(待ちの姿勢)】から営業力を強化し業績アップへ。
当時世間から非難を浴びていた同業他社からでも得るものはあるという確信が分岐点になる。
⇒会社が必要なことは勇気をもってやるべきである
⇒競争することによって市場の拡大へつながる(恐れずに行えば道は開ける)
○同友会での学び
会社は社長、個人、家族のものではない。社長の思いつきで自由になる会社ではいけない。社長にとって目の上のコブにあたるものが経営指針である。これは経営者が好き勝手にできない決めごとである。そして社長が成長しなければ社員も成長しない。社員が勉強する以上に社長も勉強しなければならない。
社員を主体的にすることが人を生かす経営である。
○私が目指す会社
安定した仕事・収入があり、夕方には我が家に帰って家族と共に夕食を食べるのが社員の幸せではないか。
災害にあって例えば一年間仕事ができなくなっても、社員にきちんと給料を支払える会社でありたい。その為に税金をしっかり払い社員一人当たり1000万円の自己資本を積み立てるのが目標。
○人を生かす経営
社員が10人いるとするならば・・・
(1)よく仕事をする・・・・・・・・・・2人
(2)普通に仕事する・・・・・・・・・6人
(3)我が社でしか通用しない・・2人
この(3)の人を何とか戦力化するのが会社(社長)の責任である。上司がさじを投げてしまえばそこで終了となる。(配置転換で力を発揮する人もいる。人を見る目の重要性。)
<感想>
グループ内にコダマサイエンスの新入社員がいらっしゃったが、社長の理念がきちんと浸透し、また営業と現場のコミュニケーションがしっかりとれているという話を聞き、普段から社長がきちんと話をされていることに感心した。
営業所全体を含め80名の社員となるとコミュニケーションの不足が懸念されるが、人を生かす経営がしっかりと行われている証だと思う。どんな人にも長所はあり、その長所をいかに社業に生かすかが経営者の役割だと改めて学びました。
(記録:加藤満英)