出雲支部
10月例会
社員の可能性を引き出す経営者の役割
~社員“共育”の理念と仕組み~
開催日程:2016年10月17日
報告者:梶谷 俊介 氏 岡山トヨタ自動車株式会社 代表取締役社長
<報告>
報告では、梶谷氏自身が社員教育に対する認識が変わっていった経緯から述べられた。同友会で委員会委員長になったことを契機に、社員共育大学の仕組みづくり、さらには幹部社員大学の創設という体験を通して社員教育はまさに経営者自身の問題であり、自身がどのように深く関わるかが最も重要であるという問題提起がなされた。
また、それは同友会での活動だけでなく、平行して自社における実践と経験からより良いものにしていける、不離一体のものであるということを体験を通じて明確に報告いただいた。
<討論>
グループ討論は「社員と共に育つ環境をつくるために、何が必要だと思いますか?」というテーマで行った。人員不足、業務量、幹部と若手のギャップ、環境整備などの社内にある課題は多いが、まずは経営者自身がそこに本気で関わりを持っているか、自己変革を行っているかという経営者の課題について気付きを得られたと思う。
また、自社内で解決できない課題についても会として「社員共育」を行っていくことで克服して行けるのだというイメージを持つ第一歩になったように感じる。
<感想>
岡山と同様の社員共育が島根でもすぐに実現できるわけではないが、このような例会報告・グループ討論、さらにはフォーラムや全国交流会を通じて共通の方向性を見出すことが大切だと感じた。まずはひとりひとりが共育の可能性、必要性を認識し、実現に向けて主体的に関わって行くという意識を持つことが大切であり、その第一歩として有意義な例会になったと思う。
ゲストに多く参加いただけたのも、テーマと報告者が合致しており、それを必要だと感じている経営者が多くいるという確信を持てたから自信を持って例会へ誘うことができたのだと思う。
出雲支部・大田支部準備会との合同例会として行なったが、事前の段階から連携することが出来ず、大田支部準備会にはグループ長など運営の役割だけをお願いする形になった。稀な機会であったので、もっと多くの会員に広がりを持たせるべく準備をするべきであった。