出雲支部
11月例会
ボンクラ2代目経営者の挑戦!
~同友会での学びを素直に実践したら売上3倍になりました。~
開催日程:2015年11月17日
報告者:吉田 尚樹 氏 株式会社ビルド 常務取締役
<報告>
幼いころ悠遊自適に見えた社長である父の姿を見て、社長になることを夢見た吉田氏。元請けのゼネコンで修行したあと、自社に入社。社長の息子であることを良いことに、早退したり、勝手に新築事業部を立ち上げたりと好き放題していた。次第に社員との溝が深まり、会社の雰囲気も悪くなっていった。同友会に入会し、社員の悪口を言っていた吉田氏に、先輩会員から激が飛び、また全国大会に参加して、経営指針の必要性を感じた吉田氏はすぐに経営指針を作成。例会報告で、社長や社員にも聞いてもらい、会社の雰囲気も良くなっていった。順調に行くかにみえた矢先、リーマンショックが起き、2か月後には会社倒産の危機に陥る。そんな中、社員の要望で就業規則を作成。特に営業の主力であった女性社員が働きやすい環境づくりを意識し、休日の自由取得などを取り入れた。これが社員の安心につながり、業績アップにつながった。
また同友会での活動をするうちに、自分の伝えたいことを100%に近い形で伝えることができるようになり、共同求人での新卒採用にもつながった。支部長や社員教育、環境問題についての役を受け、そこでの気づきを自社で実践し、より「良い会社」を目指している吉田氏の報告だった。
<討論>
討論テーマ「あなたにとって、良い会社とは何ですか?良い会社になるためにいつまでに何をしますか?」
良い会社についての討論では、社員が働きやすい会社、やる気を持って働ける会社、お客様が安心して仕事を任せられる会社、などの意見が出た。
良い会社になるためには、経営者が会社の方針を示し、就業規則を整える、目標の数値化など、社員が分かるような環境を整えること、仕組みをつくることが大切である、という意見が出た。
<感想>
吉田さんは同友会マン!この一言に尽きるなと思いました。、経営指針の作成を通じて「人を楽しませるのが大好き」な自分の芯の部分を見出し、支部の運営や社員教育などの役を受けることで、できなかった事や苦手な事をが出来るようになり、同友会での学びや気づきを会社の経営に活かし、同友会の全国の仲間と切磋琢磨しながら、さらに自身を変革・成長させておられます。
「学び」と「気づき」に終わりはない。同友会という同じ器の中にあっても、意識の違いで自分とは全く違う結果を得ておられる吉田さんから学ぶことが多くありました。