出雲支部
7月例会
社員の未来は社長が守る?
~同友会の学びが「人を生かす」ことの本質に気づかせてくれた~
開催日程:2015年7月16日
報告者:内田 雄之 氏 株式会社プラチナ 代表取締役
<報告>
自動車販売・整備を主要業務として、主に内田氏が自ら売上を作り上げてきており、その中で社員との関わり方に様々な問題を抱えてきたことを中心とした内容であった。1億円を超える融資を受け店舗を移転するが、業績不振から大幅な債務超過に転落し、同友会での学びが数字に表れないジレンマがあったとのこと。あきらめず同友会での学び続けたこと、そして突然の入院による転機も含めて、どのようにプレイヤーからの脱却を図ったのか、会社や社員との関わり方が変わっていったのかを具体的なエピソードを交えての報告であった。
<討論>
討論では、「あなたは自社で経営者として何をしていますか?」、「経営課題はどう解決しますか?」という討論テーマであった。課題を取り上げて、それにどう取り組むかという順序ではなく、まず、経営とは?経営者とは?何なのかを考えてからの討論は難しい部分もあったが、違う視点で考えることができるものでもあった。「社員との関わり方」「同友会との関わり方」「プレイヤーからの脱却」ということをポイントとして、各グループ討論を深めることができた。
<感想>
社員との関わり方に問題を抱えていた内田氏がどのようにその問題に向き合ってきて、同友会の学びがどう活かされてきたかという部分では、ここ1年の間の変化が大きいと感じた。同友会で積極的に活動してきてはいたが、どのように取り組むかという点で、本当に自主・民主・連帯というところに向かってこれたのが最近のことなのだと考える。ただ、これまでの学びが薄いとか間違っていたというわけでなく、苦しむ中でも継続的に積極的に同友会で学んできたからこそ、ここ最近の変化や姿勢に繋がっているのだと思えた。経営と同友会活動の不離一体ということも考えさせられ、経営者として何をしていくのかを自分自身に問うことができた。
今回は、7月25日に開催される合同例会第1分科会の報告にあたっての壮行例会および最終プレ報告という位置付けでもあった。初回のプレ報告からも内容も具体的で思いの入ったものになってきた。最終調整の場としても有効であった。また、グループ長も7/25当日のグループ長を中心に担当した。広島同友会から参加の方からグループ討論について辛口の意見もあり、それぞれが改善点を見つける場と出来た。例会の最後には、青年部会員を中心としたメンバーからの寄せ書きの入ったパンツが内田氏にプレゼントによりエールが送くられ、気持ちを高めることが出来たと感じる。