出雲支部
3月例会
新たな事業創造への挑戦と、未来へのバトンタッチ!
~第2、第3創業の歩みと引継ぎへの想い~
開催日程:2015年3月17日
報告者:平野 裕二 氏 有限会社ひらの屋 代表取締役
<報告>
父の営む呉服屋に戻り、父に反対される覚悟で想いを伝えて山陰初のサラダ館のFCを新たに始めたこと、数々の失敗を経て、縁結びをギフトにできないかと模索し、神門通りに「縁結び箸 ひらの屋」を開店されたこと、地元平田や神門通りのまちづくりに携わったことからの経験談から、自分がやらなければならないという「強い使命感」を持ち、「損得よりも善悪」(自分の利益よりもお客様、地域にとって善いこと、喜ばれること)だけを考えてやることなど経営者にとって必要な要素を学んだ。
また参加されていた2人の息子に向けて大切にしてほしい想いを語っていただき、最後に「カエルの気づき」というエッセイから自分自身がまず変わることの大切さを報告された。
<討論>
討論では、「あなたがこれまでにした最大の決断は何ですか?」をテーマにし、皆さんそれぞれがやってきた決断(進学、就職、創業、社長交代、結婚等)したことを改めて振り返り、その決断はなぜ行ったのかを今一度考えていただいた。
討論のまとめでは、「決断の基準となる軸足を決めることの大切さ」(理念づくり、経営指針作り)、「決断とは断ることを決めることの認識」(自身の持っている使命感がなくとも、外的要因に対して自分で選択というものをしてきた)などが挙げられ、決断を中心に様々な視点から討論が重ねられた。
<感想>
強い使命感を持つことと、損得より善悪で考えることは経営指針の理念づくりの冒頭で必ず考える「何のために経営しているのか?」を毎回自分に言い聞かせることであり、経営者にとって一番大切にしなければならない考え方であると改めて感じた。
また、平野氏が語られた「カエルの気づき」から気づかされた「自分自身がまず最初に変わること」も同友会で良く語られる自己責任論で考えること、自分自身が実践することが大切であると感じた。
それらを踏まえて、今回の例会は、会員それぞれが何のために経営しているのかを常々考え、その想いを持って実践し続けることの大切さを知った報告であったと思う。
最後に会員であり息子である英宏さんから父や同友会に対する想いを伝えていただき、同友会で親子が本音で語れる機会があるのは素晴らしいことだと感じた。