出雲支部
10月例会
社員の物心両面の幸せを追求する
「家業」から「企業」へ、この手で創る、ヒト・カイシャ・ミライ
開催日程:2014年10月17日
報告者:早間 雄大 氏 株式会社クニヨシ 代表取締役社長
<報告>
広島同友会福山支部より株式会社クニヨシ代表取締役の早間氏をお招きし、両親の経営する会社に入社されてから幾多の困難を乗り越え、同友会での学びを通じて家業から企業へと変革していく様子と、早間氏自身の考え方の変化をご報告いただきました。
<内容>
㈱クニヨシは、鉄・ステンレス等の一次加工・溶接等を行う会社。早間氏は、14年前の27歳の時に父と母が二人で営む㈲クニヨシに入社。しかし、入社半年後に親会社の倒産。数年は寝ずに現場をこなしても状況は改善しない。家業として会社を運営していることの限界を感じ、同友会へ入会すると同時に雇用を決断、家業から企業への変革に取り組む。30歳の時に作った10年後のビジョンを決死の覚悟で取り組まれたことで、入会されて11年経った現在では従業員は33名となり、自己資本比率2%を30%にまで会社を成長させられる。また、社員に対しても本気で関わり、社員の自主性を引き出すことで、入社前に問題のあった人間が自主的に仕事を行うまで成長している。これらは同友会での活動から学ばれた多くを会社に活かされた結果であり、同友会活動と会社経営は不離一体であると話された。また、自主的な社員を育てるには、経営者自身が自主的に行動することが必須であり、社員や周りに求める前に、まずは「自分が」自主的・本気で行動し、変わること、そうすることで、会社も同友会も変わっていくと報告されました。グループ討論では、「社員や周りの人と本気で関わっていますか?」を討論テーマとし、自分自身の周りへの関わり方を振り返り、今後どのようにしていくかを考える機会となりました。
<感想>
「想いが全て。ビジョンなしでは絶対にかなわない」と語られる一方で、「数字をおろそかにしてはいけない」と具体的な数値目標を定め、その目標を達成させるために早山さんは会社を変革してこられました。会社を成長させるためには、理念と同じように、数字をしっかり見ていくことが重要だと再確認しました。また、早間さんは「社員に自主性を求める社長が自主性がないのは問題外」とおっしゃいます。これは同友会も会社も同じです。まずは自らが自主的に本気で行動して変わること。そうすることで、周りが変わるという「原因自分論」。私も周りに求めていた部分が多々あり、大変恥ずかしい思いで聞いておりました。今回の例会を機に、私が変わります。余談ですが、早間さんは報告前日まで高熱で歩けないほど体調を崩されていたそうです。それでもそんな素振りを直前まで全く見せず、見事な報告をされ、懇親会までお付き合いいただいた早間さんは真のリーダーであると感じました。