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松江支部
9月度例会

劣等感から「目立たないようにしよう」と生きてきた50年

~世代交代が限界を過ぎてしまった今~

開催日程:2013年9月10日


報告者 株式会社文泉堂 専務取締役 仙田利夫 氏

報告者:松江支部会員 仙田利夫 氏     株式会社文泉堂 専務取締役

<報告>
 9月の例会は参加人数36名(うちゲストが7名)、5グループとの少なめの参加者での開催となりました。
 報告者の日々の葛藤が赤裸々に語られ、今までの報告者とは方向性の異なった学びを得ることができました。

<内容>
 松江市で老舗事務用品関連事業を営む文泉堂。第64期を迎えることができました。
 専務取締役 仙田利夫氏は、周囲から誤解や偏見を幼い頃から50年間受け続け、自身の劣等感を払拭することができず、50歳になった現在も世代交代を了承できません。パソコンがまだ珍しかった時代、当時、最先端のITを専門学校で学び、専門的な知識や技能を活かせるチャンスに恵まれながら、心配と不安が先に立ってしまい、自ら計画した新規事業をこれまで軌道に乗せることができませんでした。

 家族を守るものとして、社員やその家族の生活を守る者として覚悟を持つことができなかったからです。そして今、現社長(社長)は病に体調不安を抱え、自身まで体調不安を感じるようになりました。
 業績が悪化するたびに、縮小均衡を進めて事業を継続して来ました。しかし、家族・社員・その家族が安心して今後も生活して行くには、「事業に体力を付けていかなければならない」と方針を転換。新分野への進出を2年前から実行して、社員の新規採用も必要に迫られておられます。報告のあと、参加者が文泉堂の専務の立場で「自分だったらどうするか」を討論いたしました。

<感想>
 報告の中で2代目(以降)経営者にありがちの、経営目的が明確でないことの葛藤が感じられました。
 一方、老舗企業であり(縮小しながらも)顧客基盤や社内オペレーションに対する暗黙知が確立されています。
 参加者からは、やはり経営者は体調管理が重要であること・きちんと代表者としての立場を確立すべき、そののち会社の棚卸しを行い経営指針を確立するべき殿アドバイスがありました。
 他方、新しいビジネスへの嗅覚を生かし新規事業の確立を進めるべきとの意見もありました。
 事業継承についても真摯に取り組んでいくべき、社員教育の重要さに関するアドバイスもありました。


松江支部 坂本拓三

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